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脱・クルマ社会へ

クルマの環境的負荷・社会的負荷

クルマと自転車はどっちが経済的か?

クルマのお気楽使用で失ったもの

「市長への手紙」で江別市に提案した意見(1998年8月7日追加)
「野幌駅周辺まちづくり事業」で江別市建設部に提案した意見(1998年9月12日追加)

脱・クルマ社会へのリンク集


脱・クルマ社会へのすすめとして思う事

以下ですすめている雑誌や本で記載されている通り、私もクルマを全て否定するつもりはありません。ただ、野放図なクルマの使用を少し制限して、環境や資源、子どもやお年寄り、また自転車や徒歩を利用している人に対して配慮してほしいと希望するものです。

商品の物流や産業の動脈として、クルマの価値は貴重です。しかし、物流の方法に対してももう少し工夫する必要がありますし、お金さえあれば、どんなにマナーが悪くとも、どんなに資源浪費型の走りをしても制限無しのマイカー使用についても、なんとか対策を講じる必要があると思います。

21世紀の道を考える委員会(公募意見 35,674人)の意見でも、トップの意見は「歩行者中心の道づくり」だそうです。その他、交通弱者に配慮した道づくりや、公共交通機関の活用が大切などが上位の意見に入っており、全般に人・環境に優しい道づくりをのぞむ人が多くなってきています。

おすすめ書籍(1998年7月8日更新)

☆車好きの人も、車に抵抗感のある人も一読をすすめます。とても説得力がある本です。

 <本>

「クルマの不経済学」著者:上岡直見 北斗出版 2575円 1996年出版

 □マイカーが消費する資源の多さや弊害を客観的に理解できます。
 □歩行者や自転車の視点で、車を見直す事ができます。
 □マイカーの弊害を、解決する前向きな提案も豊富です。

「自動車の社会的費用」著者:宇沢弘文 岩波新書 640円+消費税 1974年

 □〜本文からの引用〜

   自動車の保有台数が増加し、国土面積のより大きな割合が道路および関連施設に向けられる ようになればなるほど、自動車通行にともなう社会的費用は大きくなる。自動車のもたらす社会的費用は、具体的には、交通事故、犯罪、公害、環境破壊というかたちをとってあらわれるが、いずれも、健康、安全歩行などという市民の基本的権利を侵害し、しかも人々に不可逆的な損失を与えるものが多い。このように大きな社会的費用の発生に対して、自動車の便益を享受する人々は、わずかしかその費用を負担していない。逆にいうならば、自動車の普及は、自動車利用者がこのような社会的費用を負担しないてもよかったからこそはじめて可能になったともいえるのである。

 □〜この本を読んで〜

クルマが第三者や社会、公共機関に転嫁している社会的費用はこの本によれば、1台1年間、200万円、他の試算では、最高600万円という試算もあります。1台あたりこれだけ負担すれば、クルマの交通が発生させている健康や環境被害をある程度防げるし、これだけの費用を払うとなると、クルマを所有する人も非常に少なくなるし、公共交通機関への利用が極度に増大して、社会面・環境面でも非常に安定して良い社会になる気がします。
どのくらいの金額が妥当かは良くわかりませんが、早くこのクルマ保有税のようなものをクルマに賦課してほしいと思います。
クルマは不当に守られているような気がします。

 <雑誌>
「脱・クルマ21」1〜3号 生活思想社(電話・fax 03-5261-5931) 2200円+消費税
 □この雑誌にも、車の消費資源や事故、環境汚染の各種データが豊富です。
 □また、車の過剰交通に対して声をあげ始めた多くの市民の、実感のこもる意見も読めます。
 ☆交通学を勉強している方の平易で説得力に満ちた論文も掲載されています。