「市長への手紙」での、江別市に提案した意見
1.交通関係について
(1)江別市にサイクリングロードを作ってください。
江別市には全くサイクリングロードがありません。他の市町村では、江別より相当規模の小さな町でも大規模なサイクリングロードを持っている町もありますので、是非ともお願いしたいと思います。
最近、「北海道サイクルネットワーク構想」(発行:北海道開発庁)の資料を入手する機会がありましたが、全道を網羅して、サイクリングロードを設置する長期計画があるようです。これは、各地域に「地域推進協議会」を設立し、「北海道サイクルネットワーク推進会議」や北海道開発局、(財)ツール・ド・北海道、北海道との連携を取りながら、サイクリングロードを計画・設置するものだそうです。
自転車で、江別市内を走っていると、狭いながらも、市街地はおおむね歩道が完備されているようですが、市街地を離れて岩見沢方面の市境や、南幌方面、当別方面、北広島市方面には歩道が無いか交通量の割に歩道が狭い道路が多く、大変自転車の移動に困っています。
近隣市町村との自転車や歩行面でのアクセスを強め、ふれあい、つながりを強める事ができるように、サイクリングロードを作って下さい。サイクリングロードを通す箇所は、石狩川河川敷を利用したり、農道等を利用する事が考えられますが、サイクリングロードは自然の豊かな景色の良い場所や、見学できる場所、市街地の横等をバランスよく縫うように走ると、休憩や買い物等、メリハリが出来て良いものです。
江別市はおおむね平坦地で、サイクリングには適しています。将来的には、他の街と江別市をつなぐだけでなく、江別市の郊外を1周できる「江別市1周サイクリングロード」もできると良いと思います。
自転車について主婦の方と話してみると、意外に自転車への要望は強いように感じました。でも、歩道がなかったり狭かったり、歩行者や歩道駐車の車に遠慮して走るため、車に対する恐怖や、不便を感じて利用しない面もあるとの話が出ました。また、江別市には、男性でも自転車の愛好家が割合に多いので、きっと利用は盛り上がると思います。
(2)全般に江別市内の歩道・道路を、歩行者・自転車にとって、更に通りやすいようにしてください。
江別市の市街地の歩道は一部をのぞき、多く整備されたようですが、まだ、歩行者・自転車にとって快適な道とはいえません。それは道路・歩道の構造が、まだ車優先の思想で作られているからです。
車は市街地でも10〜20kmの制限速度オーバーで走りますから、緩衝帯である緑地帯が十分ないと、歩道を利用しても脅威と危険を感じますし、騒音や排気ガスも強く感じます。歩道そのものも狭いと、更にきつく感じます。植裁と幅の広い歩道が、騒音や排気ガスを確実に減らし、歩道利用者を利する事は科学的に実証されているようです。(私が参考にした書籍 交通工学実務双書-10 「道路の環境」 発行:技術書院)
(広い幹線道路についての提案)
現在よりも歩道と植裁帯を広く取ってほしいと思います。できれば自転車用車線を1車線確保できると良いと思います。この事を実現するため具体的には、歩道+自転車道+緑地帯合計で4〜5メートル以上必要だと思います。片側の歩道だけでも良いから、この余裕ある設計の歩道にして頂きたいと思います。
この事により、車の排気ガス、騒音、脅威感をかなり和らげる事ができ、歩行者・自転車利用者が快適に利用できるようになります。歩道にはコミュニケーションのためのベンチや、地元の方が自由に植えられる花壇なども設置すると良いと思います。
植裁は、自転車道と車道の間におき、十分な植裁帯や、低いポール、レンガ等のバリアで、車の歩道への侵入が十分防げる構造なら、車イス等の走行にも便利なように、歩道や自転車道には、段差をつけない方が良いと思います。ただ、その際も、歩道はレンガ敷にしたり、花壇を置いたり、景観や暖かみ、コニュニケーション機能にも配慮すると良いと思います。
(歩行者優先ゾーンの歩道・車道についての提案)
歩道の幅と植裁を広くとり、かつ横断歩道は、歩道の方に連続性を持たせ、歩道と横断歩道の高さを同じにすると良いと思います。このゾーンでは車道の方を低くし、車道の横断歩道部分はなだらかな盛り上がりにして、車の速度制限効果を持たせると良い思います。この事で、歩行者優先ゾーンである事が更にはっきりします。
(生活道路についての提案)
道路端に植裁帯(大きめの可動性のポットも可)を所々置き、車の走行速度を抑制するようにすると良いと思います。
(3)以下の歩道の安全を強化して下さい。
@大麻北町ホクレンの横の通学路の歩道が、業務車の搬入通路になっています。
大麻北町ホクレンの歩道を、通学路にもかかわらず、業務車が歩道そのもの、時には車道まで搬入通路・駐車場として、頻繁に使用しており、非常に危険です。車は通路として、歩道の切り下げていない部分を横断して通行する場合もままあり(この歩道の縁石が低い事もその原因)、歩行者は大変な思いをしてここを通っています。
通学路の歩道は業務車が侵入するこの片側の歩道しかなく、子供達は違法駐車している車をくぐりぬけるように、見通しの悪い歩道で、ホクレン出入りの業務車・一般車にびくびくしながら通学しているのが現状です。
歩道を11丁目道路の反対側に早急に作って頂くか、歩道とホクレン駐車場の間にガードレールやポール等を設置して、ホクレン駐車場から歩道に車がはみでないようにし、更に歩道と車道の間を、植栽またはポール、コンクリートやレンガ製の凸物等で覆うよう工事を早急に施して、乱暴な歩道への侵入や、違法駐車を防いで下さい。
搬入車のマナーは業者によってバラツキがあり、マナーの良い搬入車もありますが、マナーの悪い搬入車の方が多いように思います。曜日や時間によって状態は変化します。日中通して1週間程度連続して観察すると、現状が正確に把握できると思います。
→その後、半年程の間に、この箇所の反対側に歩道が付き、またホクレン側の駐車スペースから車がダイレクトに歩道にでない仕組みが設定されました。江別市建設部さん、ホクレンさん、どうもありがとうございました。
A12号線と10丁目道路の出会いの安全強化をお願いします。
12号線と10丁目道路の出会いで、1番通りの坂を上がって、12号線の歩道で、江別方面に横断しようとすると、見通しが悪く、かつ5差路に相当するので危険です。歩道の切り下げ方も不十分で、非常に通りづらいものとなっています。私は、子供だけでこの区間を通る事は禁止しています。横断するのに注意力のいる場所になっています。
1番通りの12号線への合流地点と10丁目通りの12号線への合流地点は、50〜100メートル以上離れた箇所に分離した方が良いと思います。
2.江別市の環境都市宣言について
江別市は文教都市・レンガの街として、イメージができつつありますが、少しインパクトが不足しています。
今までのイメージを更に拡大発展させるため、「環境都市宣言」を行い、ドイツのフライブルグ市のような、思い切った環境を重視した街づくりを行い、江別市の特色を全国にアピールしてはいかがでしょうか。
江別市は有機農家の数も比較的多く、野幌原始林もあり、鉄道林を守った経緯もあり、レンガも環境に優しいイメージがあり、条件は揃っていると思います。これに風の街として風力発電でも行えば、更に良いように思います。
ログハウスやコテージなどのおしゃれな宿泊施設等も設置し、環境問題に関する会議や、環境に優しい都市見学で人を集める事も可能ではないでしょうか。
そのためには、環境に優しい街づくりを徹底して行い、江別市に来た方に「また来たい」と思われるよう、人間らしく、暖かみのある街にしたら良いと思います。
3.江別市行政情報のホームページ上での公開について
江別市の市役所の各部署の行政情報を、なるべくHP上で公開して下さい。各部署では、時々ちらし等を作成して広報に努めておられますが、ちらしは各家庭で読んで廃棄されたらそれっきりで忘れる場合もありますし、紙の資源も大量に使用します。
これに対してホームページ上に掲載してあれば、必要な人が必要な時に自由に閲覧でき、無駄がありません。現在はまだ、インターネットに接続できる人は少ないですが、インターネットを使用できる人は年々増加の一途をたどっており、数年で、ごく普通の通信手段になっていくと思われます。
それにあわせて江別市でも、各部署の情報(一般的な例えで言えば、「今年度工事区間」、「ごみの分別方法」、「江別市バス路線図」、「上水道の水質検査の結果」等)や宣伝、市民に周知したい事柄を順次、ホームページに掲載していったら良いと思います。
既に札幌市では、膨大な行政情報を公開しており、なかなか見ごたえがあります。
また、全て大きな計画については、なるべく初期の計画段階から、市民の声を反映できる仕組みを作って下さい。その際、ただ、市民の意見を一方的に聞くだけでなく、市と市民が双方向にやりとりしながら、より良い計画・意見にまとめる事ができる仕組みを作って下さい。そして、その経過を江別市のホームページ上で掲載して下さると良いと思います。
そこまでして初めて、意見を述べた方が市民参加の意義を深く感じ、江別市に深い愛着を感じ、他の方にも伝えて、江別市行政への市民参加や協力が盛り上がり、より市民の肌に合った、江別らしく、またお金をかけない割に内容の濃い行政ができるのではないでしょうか。