有機農家紹介


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<有機農家を応援しましょう!>

 仕事の合間をぬっての取材とパンフレット作りは、結構大変でしたが、収穫も大きく、勉強になり、また楽しいものでした。ご紹介した三人の方は、有機野菜を販売しておられる八百屋どもさんからお名前と電話番号のご紹介を頂いてお会いできましたが、全く初対面の突然の取材、しかも一介の主婦の訪問であるにもかかわらず、快く応じて下さって大変感謝しております。どうもありがとうございました。

 三人の農家の方々はそれぞれに素敵でした。

 富永さんには、仲間を大切に思う気持ちと、これからも挑戦してゆこうとする若い力を感じました。また、ざっくばらんで気さくなお人柄も感じられました。

 砂川さんは、農業や食べ物を手作りする(味噌やちまきなどいろいろ)中で、生活と有機農業そのものの豊かな実りを楽しんでおられるのが感じられました。

 金井さんの、土作りへの情熱と実行や、環境や有機農業を思う気持ちに感じ入りました。  農法や考え方は、お三方とも、それぞれ違っておりましたが、耕す土地や、農家の個性、考え方に合わせて、最適の農法を採用しておられるようでした。ただ、お話をお聞きする中で共通して感じた事も二つありました。一つには、有機農業に情熱と自信を持っておられる事でした。もう一つは、消費者との連携を大事に思われているという事でした。

 いくら安全で良い農作物を作っても、消費者がその価値を認めて購入しなければ有機農家は成り立ってゆきません。私達消費者の中で、有機農産物の価値を認めて購入する人が多くなれば、川や土、空気中にまかれる農薬を減らし、土の力を維持してゆく事ができます。ひいては、農作物の栽培で環境を破壊することなく、かえって地域の生活の資源の循環サイクルにうまくとりこむ事で、有機農業が環境を保全する重要な要素に成り得るのです。

 ところで、ふぞろいの規格外品が捨てられると聞いたときふと、人間の教育に連想が及びました。子どもにも、偏差値を初め、いろいろな規格が求められています。そこには、規格以外の価値観や、ふぞろいを認めるゆとりがあまりありません。心にゆとりのない子どもは、違和感を感じた子をいじめるし、逆にいじめられる立場になると、心の栄養が乏しいので、ぽっきりと萎えてしまいやすい。・・・でも社会は規格にあった子どもだけを‘選果’し続けてゆく・・・・・人間は、本来皆ふぞろいで、長所も欠点もあってでこぼこしています。でも色々な体験などを通して人間としての豊かな基礎づくりができていれば(農業でたとえると良い土作りができていると)、逆境にあってもそれぞれの本来の力を発揮して耐え抜き(病虫害や天災に強く)、順境にあっては、もてる力を最大限に発現でき(豊かに根を張って栄養や味の良い実をつける)、そしてお互いの個性を認め合うふところの広さもそなわるのではないでしょうか。

 私達消費者も、安い、見た目が良い、産地のブランド、などの基準(規格)で野菜や果物を選びがちです。特に値段の安さで輸入農産物を選んだりしますが、これは、他国の地力を収奪して得たものですし、使用農薬や肥料もわかりません。これと対照的に有機農産物は、値段は高めだけれど、太陽や雨風の自然の恵みをたっぷりと吸い込み、健康な土にしっかり張った根から豊かな栄養を取り込んでいます。味も有機農産物の方がたいてい豊かです。地元でとれたものであれば、鮮度も良いでしょう。信頼もできます。海の向こうから運ぶエネルギーの無駄づかいもしていません。地元で有機農業が発展するように、また地域の環境を良くし、未来も人間を養える土を作ってゆくためにも、有機農家をもっと応援しましょう!