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☆ 青森のさいとうさんのりんご畑・堆肥作り ☆
 <2002年9月20日更新>

さいとうさんは若い農家で、成木りんご園5反分、苗木の部分5反分、自然農法実験園3反分と田んぼ3反分の計1町6反をなさっておられます。
田んぼと自然農法実験りんご畑は無農薬で無施肥です。今年初めて入手された広いりんご畑(成木りんご園5反分、苗木の部分5反)は、もともと慣行農法のりんご畑であったこともあって、多少農薬を使われるそうですが、2002年は、春の殺菌剤のみ、つがるの実の落下防止剤のみでりんごを作られたそうです。
無農薬りんごの木村さんの農法にも興味を持たれて、時折訪問して勉強しておられるようです。

2001年の6/22に、さいとうさんのりんご畑、田んぼ、堆肥作りを見学させて頂きました。そのおりには、田んぼやりんご畑の一部には、お父様が一生懸命集められた生ごみと、その生ごみを食べた鶏の糞を熟成させた堆肥を使用されておられましたが、今年は木村さんの方法をまねて、無施肥で作っておられるそうです。

☆自然農法実験園のりんご畑
数年前に入手された土地に、りんごを植えておられます。
農薬を使わず、有機で認証されている資材のみを使って育てておられます。
草も豊かに茂り、畑全体からは生き生きとした感じを受けました。
2002年には無農薬・無施肥にされたそうです。





初めて実を成らせてみたそうで、楽しみです。





☆2001年から入手されたりんご畑
 前年までのお持ちになっておられたりんご農家さんも、こまめに手入れなさっておられとか。
 クローバーなど少しずつ草を生やしています。ここの木はまだ小さいですが、立派な広い成木園もあります。成木園では木も大きく、実がたくさん成っていました。フィルムが途中でなくなって、そちらの写真まで撮影できなかったのが残念です。



☆有機農法の田んぼ(2001年)
 田植えからしばらく経過した頃。すずやかな気配をもった田んぼでした。



この写真でははっきりしませんが、岩木山が↓遠くに見えました。



☆堆肥作り
朝の4時から、たくさんの家や旅館を回って、お父さんといっしょに集めた生ごみを加熱して発酵させる機械。生ごみの他に米糠など発酵の助けになるものも入れます。堆肥は自給畑をされる近くの方に販売されておられるそうです。



機械を通した生ごみを鶏にもあげています。



毛づやも良く、元気に飛び回る鶏さんたち。雄鳥もいます。





生ごみと鶏の糞があいまって、発酵を続けています。



ある程度熟成すると、このように一カ所に積みます。
堆肥としての最終過程です。
家庭菜園の肥料にも人気があって、たくさんの人が利用されているそうです。



笹竹から灰や竹酢液も作っておられるそうです。
灰は畑の肥料やいろいろな用途に
竹酢液も畑の防虫などの用途に使えます。



☆北の自然農掲示板(2001年の9月分)に掲載した文も以下に転載します。
この時点では、肥料に有機堆肥を使用されていましたが、現在は無施肥で育てておられます。農薬も春の殺菌剤のみと、かなり減らしておられるそうです。

<リンデンバウムとさいとうさんのりんご畑>

木村さんのお宅までさいとうさんが車で迎えに来て下さいました。感謝です。
さいとうさんの畑がある黒石までの途中にある、弘前市の「リンデンバウム」というパン屋さんに寄って頂きました。

ここのパン屋さんは木村さんのリンゴの表面から取った酵母を使い、粉もなるべく国産小麦を使ってパンを焼いている、こだわりのパン屋さんです。ここで、しらとりさんからのリンデンバウムのパンのプレゼントをたくさん頂き、大感激いたしました。

パンは干し果実をたっぷり使い、全体にずっしりとしたもので、なかなか味わい深いものでした。
弘前は街の雰囲気がとても良く、文化の香り高い・・・といったような言葉がぴったりするような感じでしたが、レストランやパン屋さんにも洗練された店が結構あるようです。

午前中だったので、ゆっくりお話できませんでしたが、パン屋さんのご夫妻とも少しお話ができて、楽しい思い出になりました。

黒石に到着する前に、地下足袋をさいとうさんからプレゼントして頂いて、とてもうれしく思いました。地下足袋を江別のお店では見たことがなかったのですが、こちらでは普通のホームセンターでたくさん地下足袋が置いてあるのにびっくり。さすが果樹の本場です。
そういえば、黒石市には全国に2箇所しかない「りんご試験場」(?名前がちょっとうろ覚え)があるそうで、道すがら見るたくさんのりんご畑と共に、果樹の本場の実感が深くなりました。

さいとうさんのりんご畑は、もともとお持ちになっていた3反くらいの有機のりんご畑と、今年新たに購入された成木のりんご園+幼木のりんご園(あわせて1町くらい)とが隣接した土地にあります。

自然農法実験りんご園は、青々とした草が適度に生え、良い気配が醸し出されていました。今年初めて少し実を成らせてみたということで、実がいくつか成っていました。これからが楽しみな園です。

慣行農法のりんご園のうち、幼木のりんご園は、元の持ち主さんが、山を削って防風のしくみや木を支えるしくみなどこまめに手入れされた畑で、作業がやりやすそうな感じでした。

成木のりんご園は風格があって、実をたくさん付けていました。
たわわなたくさんの実をこんなに間近に見るのは初めてで、感激しました。

摘果の作業についてていねいに教えて頂いて、摘果作業を始めました。こわごわな気持ちで、手も良く動かないので作業はなかなかはかどりません。自信のない実は取らないようにして、ゆっくり作業しました。

斎藤さんのリンゴへの思いを書かれたパンフレットをいただきましたので、許可をいただいて、転載しました。↓

☆斎藤さん家のリンゴのこだわり
1.無施肥
 自家製堆肥から、現在は無肥料にしています。
 リンゴの木や実が大きくなる成分だけを与えるようなことはしません。
私たちは葉っぱや木の実を作ることは出来ません。土が本来の姿になるお手伝いが出来るくらいです。

2.省農薬
 農薬を減らすために醸造酢や害虫忌避作用のある植物の煎じ汁を使用しています。今年は殺菌剤を使わざるを得ませんでした。しかし、殺虫剤はほとんど使っていません。

3.スピードスプレーヤーを使いません
 今多数の農家ではスピードスプレーヤーという農薬散布用の特殊車両を使います。これは薬剤タンクを取り付けた数トンの重さの散布車が木の下を走るので土が固まってしまいます。また、強い風でもって大量の農薬をまき散らしますので周囲の環境にも悪影響を与えます。
 当園では動力噴霧器を使います。長いホースを引っ張って木から木へ手動で散布するのは4倍以上の時間がかかり体力的にもきついものがありますが、木の根のことを考えるとこれが一番。

4.無理な着色はしない
 りんごは収穫前には良い色を付けるために実の回りの葉っぱを全部むしられてしまいます。しかし、この時まだ葉っぱは養分を作っています。
当園では取るべき葉っぱを選んで、出来るだけ多く残します。そのため一般品よりも色ののりが悪くなりますが自然な状態で登熟させます。

<りんごとお米の注文について>
注文については斎藤さんに直接お問い合わせ下さい。
以下の住所かメールに直接お問い合わせ下さい。

斎藤さんはブログを運営しています。アドレスは以下の通りです。
http://sapplejp.blog61.fc2.com/

 連絡先
〒036-0337 青森県黒石市角田28-3 斎藤 和行
TEL 0172-53-6037(FAX兼用)
email saitop@mx5.et.tiki.ne.jp