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☆ 自然農法・無農薬りんごの木村さんのりんご畑 ☆

2001年の6/21に、自然農法・無農薬・無施肥でりんごを育てておられる、木村さんの畑を見学させて頂きました。
木村さんの畑は青森県岩木山の麓にあり、生き生きとした気配を漂わせていました。

☆全体に明るいりんご園内
木々の間隔も広いようですし、果実も少なめにしておられるようです。
無農薬でも、いえ、無農薬だからこそ、園内から生き生きとした活力を感じます。
草刈りは年2回程で、数十年の歴史の中ではぐくまれた10cm以上もある地上の草の年々の亡きがらの層が、とても印象強く残りました。




☆木村さんが最初に植えたりんごの木。
農薬をやめた時の苦労のあとが木に残っていますが
木は農薬無しでも再生しました。



☆成長したりんごの木




☆木村さんのりんごの木の葉と剪定あと



☆青空に映えるりんごの木の葉
りんごの木の葉は厚く、つやつやしていました。



☆木村さん宅の前のりんご畑
上の写真のりんご畑は山の中の畑ですが、こちらは、木村さん宅の前の、里の畑。
ジョナゴールドの赤い実がきれいでした。


☆北の自然農掲示板から

以下の記事は北の自然農掲示板に書き込んだ、木村さんの畑やお話から感じた、感想です。
こちらにも転載いたしました。

<無農薬・自然農法の木村さん宅およびりんご畑>

6/20夜から、6/22朝まで、木村さんのお宅にお世話になりました。

6/21の午後に、黒石の斎藤さんといっしょに、木村さんのりんご畑を見学させて頂きました。いろいろ教えて頂きましたが、剪定の方法などわからない所が残りました。

木村さんのりんご畑は、木を切った後、木は残っているけれども半分くらしか残っていないものなどもあり、8年間の苦労の後が残っていました。でもりんごの木は無農薬にもかかわらず生き生きとしていました。秋には、りんごの実は糖度20度〜26度くらいになるものもあるとか。

りんごの木にたくわえられている生命力のなせる技かなぁ、と思いました。

無農薬といっても虫の盛んな時期になったら、落ちたりんごを発酵させていい香りをさせたものをバケツに入れて、木に1個ずつかけ、誘殺するしくみと、黒星病にかかる前に酢を水で薄めたものを強い圧力で木に散布する、フラン病には秘密の薬(材料は教えて頂けませんでした)を塗るなどの工夫をしておられます。

木村さんの畑の大きな特徴のひとつに、木の下の草の亡きがらの層の厚さがあると思います。斎藤さんがすぐにそのことに気づいて驚いておられました。今でこそ果樹園は草生が当たり前ですが、以前は清耕が普通でしたし、それに現在でも草生といってもこんなに厚い草の亡きがらの層の果樹園は、ほとんどないようです。亡きがらの層は10cmくらいはありましたでしょうか。

おいしくて無農薬でできるりんごは、この亡きがら層とその下の土による力が大きいのではないかな、と思いました。

あと感じたことは、果樹園内が明るく、あまり込み入った枝もなく、上を向いている枝が多いように感じました。この樹形を覚えて、将来のりんごの木の剪定の参考にしようと思います。

木村さんは、経験の中でいろんなノウハウを積み上げられておられて、教えるのは簡単だけど、本人がりんごの木なり田畑を「良く」見て学ぶ、感じることが一番大切と思っておられるようすでした。確かに土地土地で気候も土も違うのですから、それに応じて作物の木も草も性質を違えてくるように思います。ですから、

自然を良く見ること
自然の力を信じまかせられることはまかせること
先入観や知識に惑わされず、自分の感じたこと、見たことを大切にすること
作物の気持ちになること
自然を愛すること
いろんなことをトライしてみること

の積み重ねの大事さを教えて頂いたように思います。

ともあれ、木村さんのお話は米や畑にまで及んで、作物のことについて、木村さんの経験からいろんなことを教えて頂きました。きゅうりやすいか、トマト、メロン、大豆の作り方のコツなどについても教えて頂きました。
木村さんは、寒冷地では自然農は難しいように感じておられて、ごく浅く耕すのが良いのではないか、と言われました。

私はそれをお聞きして、来年、浅く耕すことと、完全な不耕起も両方してみようと思いました。